アナロジー思考「構造」と「関係性」を見抜く

今自分が取り組んでいる事業について、解決したい課題がある。

そのための新しいアイデアが欲しいと思い、そのヒントになればと思い購入しました。

 

アナロジーがなぜ重要か

ビジネスでも研究でも全く新しいアイデアを思いつくことは難しい。

できたとしても「どこかから借りてきたものではない」と思い込んでいるだけだろう。

また本人が「まったく新しいアイデアだ」と思っているアイデアには2点問題がある。

1. 再現性が取れない。(後進を指導できない。)

2. 他社への説明に苦労する。

上記観点からアイデアを生み出す型を体系化することは重要だといえる。

 

アナロジーの一般訳

類推。似ていることを根拠として違う物事を推し量ること。

 

なぜアナロジーが重要なのか

「自分の理解」「他者への説明」「新しい発想」のために重要である。

自分の理解:人はこれまでの経験から様々な事象に対応する。例えば、ランプのようなものを見れば、スイッチを探すし、スイッチがなければリモコンがどこかにあるのではないか思うだろう。背景にある事象や構造について理解することで、その物事への対応を自分の経験から借りてくることができる。

他者への説明:たとえ話が代表例。背景の構造について他者と共通認識を作ることで相手の理解を促進する。

新しい発想:抽象化することで適用の範囲は爆発的に広がる。例えばスポーツの戦術について考えてみる。監督からの指示が具体的で(「11番の選手がボールを持ったら、右からボールを奪いに行け」など)だった場合、選手はその通りに動いてくれるだろう。しかし、その背景まできちんと抽象化して考えることができる選手であれば、「自陣から見て左にいる選手に対しては右からボールを”追い込むように”奪いに行く。」という発想に至るかもしれない。もっと抽象度を上げると「ボールを奪いに行くときは、味方やフィールドの淵などと挟むように追い込む。」という発想に至るかもしれない。

 

アナロジーについて筆者がビジネスなどに応用する際の意識していること

表層的類似(色・形・材質などの属性)ではなく、構造的類似(関係・構造レベルの類似点)に着目すること。構造的類似について詳細に説明すると、「2つの対象物の関係やそれらを組み合わせた構造」のことである。↓を読み進めていくうちに理解いただけると思う。

 

アナロジーの方法

つづく・・・